
スカイプは、個人で利用する限り、素晴らしい通信ソフトです。
有料の Flash をつかったWeb会議より、はるかに音質が良いと考えているユーザーがたくさんいます。 また、1対1だと、ヘッドセットをしなくても、エコーは気になりません。
スカイプは、
Winny などでお馴染みの自前のサーバを経由しない
自律的 P2Pです。
T-Client のリレーサーバ方式とは違います。これは、組織で利用する場合、致命的になる場合があります。
具体的に説明しますと、スカイプは、スカイプのユーザーがログインしているセキュリティの甘い、高性能の PC と太い回線を、いつのまにか Skype のスーパーノード (super node スカイプを利用するユーザーのサーバ) として設定します。すなわち、Web会議のデータが、誰かわからない人のパソコンで転送されるわけです。
公官庁、学校、企業では、ネットワーク環境にファイアウォールやVPNを設置しています。
インターネットの閲覧ができるようにしてあれば、スカイプが利用できることがあります。インターネットを閲覧するために必要な http (ポート 80) や https (ポート 443) か、それにかわるプロキシ以外のポートは、遮断されています。

そこで、スカイプは、ポート 80 で待機しているスーパーノードを探し、そこを経由して、通信するわけです。
スカイプのインストール時の設定は、「上記のポートに代わり、ポート80を使用」にチェックがはいっていないと、マニュアルに記載されています。実際はチェックがはいっていることもあり、
Googleで検索すると、スカイプが勝手にポート80をつかったとの記事が、たくさんヒットします。
これらのポート80でインストールされたスカイプのユーザーのパソコンのどれかが、企業ユーザーのデータの転送に使われます。企業からのスカイプは、ポート80のスーパーノードしか使えないので、選択肢がせばまるわけです。 そのため、そのスーパーノードのネットワークの負荷や CPU の負荷が超過となり、音切れなどが発生することがあります。

「音が悪いなあ...」と文句がでている企業のみなさんも困ります。 しかし、スカイプに勝手にスーパーノードにされている善意のスカイプ ユーザーは、もっと悲しいです。 太い回線と最新型の PC をつかっていても、「なんかしら、遅いなあ... ウイルス チェックしているのに」とボヤくことになってしまいます。
もっと恐ろしいケースは、悪意をもった人が、ポート80のスーパーノードに指名され、自分のパソコンで転送されるデータをコピーし、解析/復号してしまうことです。
無料であるスカイプは、インストールのときの EULA (エンド ユーザー ライセンス アグリーメント) で、スーパーノードにされることを同意することが、使用する条件になっています。
VPN 接続を確立させてからスカイプといった
裏技が紹介されています。 しかし、企業でつかうときに、いちいち、ワザをかけてから会議など、現実的ではありません。 また、同じサブネットでないとダメなのも、限界があります。
電話会社は、嫉妬もあり、法律面でややこしい問題を提起して、攻勢をかけています。
Soba は P2P 方式を採用したWeb会議です。Skype とおなじような問題点があるかもしれません。

T-Client は、当社やお客様のリレーサーバでデータを転送します。無料で利用することもできます。
Skype とビデオ会議 T-Clientの違いを説明していますので、参考にしてください。